【コラム】コイン電池

これなんだか判りますか?
大量のCR2032コイン電池です。何故こんなにあるのでしょう?
修理の際に交換した?
いえ、ちょっと違います。
これらはほぼ新品の状態で交換されたコイン電池です。もったいないですが、
テクパルから出荷されるPCは全て新品のコイン電池に交換されてから出荷されます。

なぜなら、マザーボードを作っている台湾や中国産のコイン電池は品質の差が激しく、
同じロットでも1年持たなかったりする事があります。
御客様先で大量に運用されているPCのうち、
数台が突然電池切れで起動しなくなってしまうと困ります。
それを防止するために出荷前検査の前に新品の電池に交換してから、
テスターで3.0V以上あることを確認して出荷されます。

ここで、CR2032コイン電池の交換サイクルについての小ネタです。
CR2032コイン電池はBIOS(最近ではBIOSって言わないかも)の設定内容を
記憶、保持するために使われます。
PCの電源ユニットへACが給電されているときは待機電流があるので、
コイン電池は消費されませんが、装置の制御用として使われる場合などは、
装置の主電源と一緒にAC給電が断たれることが多いため、
コイン電池を消耗しながらPCの設定値とカレンダーを維持します。
この状態でコイン電池は何年持つのでしょうか?交換時期は?
CR2032コイン電池容量: ( 3V / 220mAh )
不通時(電源断時)の単位時間当たりの電源流量 ⇒ 5uA以内
MTBF(年) = CR2032電池容量(220mAh) /(5uA * 24H * 365Day)
= 220mA /( 0.005mA * 24 * 365)= 約5年
しかし、環境温度により放電温度特性が変化しますし、
220mAhの全容量を使用する事は出来ません。
CR2032の放電終止電圧は2Vであり、CR2032の放電特性を考えて、
2.3V程を急激に電圧低下しますので、「電圧2.5V」のあたりで電池交換をお勧めします。
上記計算は24時間放置され続けた計算式ですが、
概ね半分くらいの期間を基準に交換してあげた方が余裕があって良さそうです。
簡単に電池交換出来るアイテム
PKD-CR2032 通称「パカット電池」
を活用すれば、ラックに積み上げた電池交換も楽に行えます。
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